鈴木 碧

日々、アイデアと時間の厳しい戦い。
その中でも、決して逃げることなく、
多くの女性に愛されるバッグをつくりたい。

デザイナー鈴木 碧

現在は「バルコスJライン」の大谷リュウジ氏とのコラボレーションモデルを
担当しています。大谷氏は有名なイラストレーターなので、最初は接するのが不安でしたが、とても気さくな方でさまざまなアドバイスをいただきながら、良きパートナーとして取り組むことができています。他にドイツのブランド「ピカード」を日本向けにアレンジしてデザインする仕事、そして「BARCOS」も担当しています。

会社の特長のひとつに、中国にサンプル工場を持っているということがあげられます。高い技術を備えており、デザインの図面を送ってから1週間程でサンプルが手元に届きます。非常にスピーディーで会社の大きなメリットとなっていますが、時にこのスピード感が私を窮地に追い込みます。デザイナーはノルマとして毎週5つのデザインを起こし、中国に指示書を送らなければいけません。このペースが大変で、デザインが思い浮かばない時は本当に逃げ出したい気持ちになります。また、製品の発売や発表会など、必ず先のスケジュールがあるため、そこに間に合うように納得のいくものをつくらなければなりません。そうした時間とのせめぎ合いが、仕事の中で最も大変と感じる部分です。

私は横浜で育ち、大学は東京でした。倉吉に来た頃はデザインの刺激が少ないと思っていましたが、いまは逆にさまざまな情報に流されず自分が思ったものを追求できる点で良い環境だと思っています。入社5年目ですが、まだまだ勉強の毎日です。貪欲に知識と技術を習得し、街のあちこちで女性が手にしているような爆発的なヒット商品をいつか生み出したいと思っています。